いやぁ。
面白かった。
「魔境に生きた~終戦も知らずニューギニアの山奥で原始生活十年~」を読み終えました。文庫だと556ページにもなる長編だけど、とても良かったので紹介してみよう。

私は魔境に生きた 終戦も知らずニューギニアの山奥で原始生活十年 (光人社NF文庫)
- 作者: 島田覚夫
- 出版社/メーカー: 潮書房光人新社
- 発売日: 2007/10/13
- メディア: 文庫
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「知識を得たい」という思いを持って本を読む人は多いと思いんじゃないかな。
ぼくもビジネス本やマーケティング本をたまに読むけど、この「魔境に生きた」から得られたものの方がはるかに大きい気がする。。
こういう日記・手記といった本はこれまで読んでこなかったけど、やっぱり命を賭けて体験をした人の言葉は違う。心にびしびし響くのです。
やっぱり心に響かない文字を読んでもちっとも覚えてないし、行動は変わんない。
でもこの本の影響力は大きい。
ぼくもすっかり「大日本帝国ばんざい!」という気分になっている。
さて、本のタイトルを見ればどんな本かまるわかりだけど、この本を知ったきっかけは「洞窟オジさん」だったりする。
こないだネットの記事で「洞窟オジさん」を知って興味を持ったぼくはさっそく本を買って読んでみた。
洞窟オジさんの感想
前半はとても面白かったけど、肝心の洞窟の生活は3年ほどで終わる。
そこから山を転々として、あとの何十年は釣りをしてるホームレス生活だった。
つまりオジさんの時は洞窟に住んでいないのだ。
なので大半はそこまで引き込まれるものはなかった。
しかも洞窟オジさんの語り口調の文章は読みやすいけど、そこもっと詳しく!という部分があっさりと描写されている。
で、その洞窟オジさんを注文するとAmazonにおすすめされたのが「魔境に生きた」だったわけ。
魔境に生きたの感想(ネタバレなし)
自分から家を出て山にこもった洞窟おじさんと違って、魔境に生きた人たちは戦争でニューギニアへ行き、敵に攻め込まれ、どうしようもなくなって援軍を待つために山にこもったのだ。
しかもその描写の細かさが半端じゃない。
どんな記憶力をしてるんだ?ってくらい。
1日1日を丁寧に、その時の気持ちもまるで日記でもつけてたかのように鮮明に書かれている。
「いやぁ、だいぶ読んだなぁ。もう今がクライマックスっぽいし、80%くらい読んだかな?」と思ってKindleの%を表示すると40%だったのに驚いたくらい内容が濃い。
今がどれだけ幸せなのかを痛感すると思う。
想像しておくれ。
異国の山奥にほったらかしにされたらどーする?
周りには敵や原住民がいる環境で。
仲間は次々に死んでいって。
食料はどんどんなくなっていく。。
そこからの彼らのたくましさたるや、ほんとに感心させられます。
「そんなことが出来るの?」と驚きの連続。
ひとつ注文をつけるとすると、色んな信じられない工夫でサバイバル生活を送ることになるんだけど、文字だと伝わらない部分も多く図解イラストがあれば良かったなぁと思いました。
あと出来ればその後の彼らの様子も知りたかったなぁ、とも思うけど、この終わり方も粋かもしれない。
平凡な毎日に嫌気がさしてる人はぜひ読んでみてちょーだい。
そんな毎日がありがたく思えるから。
で、今から読もうとしてるのは「無人島に生きる16人」という本。
これもAmazonに紹介されちゃった。
なぜか無料だったのでダウンロードしてみたよ。