人口知能が発達すれば、「みんなの仕事はロボットに奪われるんやで!」という話を耳にするようになった今日この頃いかがお過ごしでしょうか。
この「ロボットに仕事奪われる問題」のよくある答えとして
「その代わり新しい仕事もできる」
「創造性のあるクリエイティブな仕事はなくならない」
というお決まりの答えですが、本当なのかな?
特にクリエイターの仕事はどうなるか気になるところ。
これまで、星新一のショートショートをデータベース化してAIに短編小説を作らせたものが話題になったけど実は人間が8割くらい手を加えてるし、短編映画のシナリオを作らせる試みも支離滅裂なものが出来ています。AIらしいクリエイティブとも言えるけど。
レンブラントの新作
僕が気になったAIを使ったものに「レンブラントの新作をAIが描く」というのがあります。
画家の過去作品をすべてデータベース化することで、色使いや筆使いなど作者の画風を再現して新作をつくることに成功しました。
画風というのは数値化できるんですって。
なにげにこれはすごいですよね。
例えばこの技術を使えばイラストレーターさんは必要ないですよね。
「鳥山明さんの画風で〇〇を描いて」と指示すれば描けちゃうわけですもんね。
GoogleのAutoDraw
そういえばGoogleも似たようなAIを使ったwebサービスが話題になりました。
マウスで簡単に形を描くと、AIが認識して綺麗な絵にしてくれるやつです。
Doodle, sketch and create in no time with AutoDraw, a new tool that uses #MachineLearning to help you draw fast → https://t.co/Bm3iEb2Kb5 pic.twitter.com/LroYIKna0w
— Google (@Google) 2017年4月11日
しかもこれ著作権のことは明記されておらず「まぁ商用利用しても大丈夫だろう」みたいな空気らしい。
まとめ
人工知能の核心という本で、専門家の人がこう言ってます。
「『機械がすばらしい小説を書くことはできるか』という質問を受けたことがあります。私はその実現の可能性は低いと思っています。
すばらしい小説は人間のありようから生まれています。
人間が書いた物が、読者に共感を与えます。
創造性の豊かなものは、機械にとって難しいでしょう」
「共感」というのがひとつのキーワードのように感じられます。
そもそも「創造的な仕事」ってなんなんでしょう。
そんなものはAI以前にすでに機械に奪われてるような気がするけど。
あと、こういう話って「思った以上に早くその時代はやってくる!」みたいに言われるけど、僕はまだまだ先だと思う。
基本的に人工知能だとかの情報が好きな人は新しい技術を見るだけでテンションあがっちゃって「世界は変わる!」とか言いがちなのだ。
自動運転の自動車なんかもまだまだ先。
道路の消えかけてる白い線も塗りなおしてないのに、自動運転を導入するとは思えない。
技術的に可能だとしても、多くのコストをかけてAIを取り入れても利益が出るような事業や市場規模じゃないとダメなわけだし。
つまり結論としては、
いちいちそんな先のこと考えてやんと、今できることやり!
ということかな。