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ありんとこ

最高の物語を作ろうと思うんだ

冬にぴったりの小説「ペンギンの憂鬱」は渋い大人の味がする

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「ペンギンの憂鬱」という小説を読み終わりました。

年末に何か本でも読もうかな?と思い立ち、タイトルと本の表紙の絵がかわいいことから衝動的に買ってしまったのですが、レビューも好評価ばかりで、20ヶ国で翻訳された世界的ベストセラーなんですって。

 

あまり小説は読まないし、読み始めてもなかなか世界に入り込めなくてやめてしまうこともよくあるのですが、この作品はすぐに世界に入り込めてすらすら読んでしまいました。

リアルな世界観だけど、ロシアという異国のお話だったのでちょっとファンタジーのような感覚で、はまる!というよりつい覗きたくなるようなお話です。

 

あらすじ

物書きの人が主人公。

ペンギンと一緒に暮らしてます。

「追悼記事」という新たなジャンルの仕事を任されたけど、どうも裏ではマフィア的な怖い組織が暗躍してるっぽい。

それにちょっと巻き込まれてるっぽいやん。

 

感想

この本のジャンルはなんなんでしょう?

Amazonでは「文芸作品」「ロシア文学」になってます。

ミステリーのようですが、謎は謎のまま。

主人公の人生を覗きみるだけですが、少しづつ変化していく周りと日常が細かく描写されていて、ちょっとしたことが「なんかいいなぁ」と思わされます。

仕事の合間にコーヒーを飲んだり。

コーヒーにコニャックをいれたり。

ロシアらしい寒そうな感じが伝わってきたり。

ペンギンがぺたぺた歩いてたり。

スリリングな展開があるわけでもなく、ロードームービーのようにたんたんと進んでいきます。

僕の感想よりも、翻訳者さんのあとがきを引用したほうがわかりやすいかもしれません。

全編に不条理な恐怖がただよい、さりげないアイロニーと諦念、ペーソスとユーモアが響きあい、ファンタスティックな設定や風変わりなプロットが素朴でリアルな文体に支えられて、サスペンス溢れる優れた長編に仕上がっている。

 

わかる?

意味わかる?

ペーソスってなに?

翻訳者さんは「どことなく村上春樹の雰囲気がしてならなかった」とも書いてるので、村上春樹作品が好きな人は楽しめるかも。

 

実は続編もあるようですが翻訳されていないようですね。

たしかに続きがあったら見たいなぁ。

終わり方も、色々ほったらかしたままですし。

それが複雑な味わいになってるんだと思いますが。

まさにコーヒーにコニャックを入れたような渋い味わいがある小説といえるでしょう。

飲んだことありませんが。

 

ペンギンの憂鬱 (新潮クレスト・ブックス)

ペンギンの憂鬱 (新潮クレスト・ブックス)